2024年12月3日 公開
FUNAI GROUP(株)(旧商号・船井電機・ホールディングス(株))|東京都千代田区
【業種】 電気器具製造
【倒産形態】 破産手続における保全管理命令
【負債総額】 258億9,200万円
特別情報大阪版(H30.5.24、R6.9.26)で既報。債権者より破産手続開始を申し立てられ、11月21日に東京地裁より破産手続における保全管理命令を受けた。保全管理人は竹山拓弁護士(飯沼総合法律事務所、東京都中央区銀座2-7-17 ティファニー銀座ビル7階、TEL 03-3567-7319)。負債総額は258億9,200万円。
昭和26年創業の船井軽機工業(株)のトランジスタ部門を分離し、昭和36年8月に設立した船井電機(株)を昭和51年6月に休眠会社(昭和26年1月設立)に吸収合併させ、船井電機(株)として再出発した。トランジスタラジオの製造販売からスタートし、その後はホームステレオ、テレビ、ビデオデッキ、プリンター、インターネット情報端末などを取り扱い、OEMメーカーとして北米市場などの海外に事業を展開していた。
「FUNAI」ブランドの液晶テレビがヒットし、平成11年2月に大証2部へ株式上場、翌年3月には東証1部ならびに大証1部にも上場した。DVDレコーダーの販売が寄与した平成17年3月期の売上高は約3,535億9,200万円を計上した。しかし、リーマン・ショック以降は、国内における中国メーカーの台頭による値下げ競争や北米の不振が重なり事業環境が悪化。液晶パネル価格の高騰も収益悪化の要因となっていた。更に、メキシコや米国の子会社にて不適切会計が発覚し、対外的な信用が失墜していた。
そのような中、令和3年5月に(株)秀和システムホールディングス(法人番号:2010601058062、東京都江東区、令和4年4月に当社へ吸収合併)による当社株式の公開買い付けが成立し、令和3年8月26日付で上場廃止となった。また、令和5年3月には別会社として設立した船井電機(株)(法人番号:3122001036719、大阪府大東市、10月24日付本情報号外で既報)へ会社分割にて主力事業を承継させた。
その後、大手の脱毛サロンチェーン運営会社を買収したが、1年に及ばず撤退。今年3月以降は役員の入れ替わりが相次ぎ、9月には代表者も変更となった。更に10月に入ると脱毛サロンチェーン運営会社のネット広告代金の未払いが発生。当社が連帯保証を行っていたことを広告会社が明らかにしたことで、急激に信用不安が高まった。10月24日には子会社の船井電機(株)が東京地裁より破産手続開始決定を受けたことから、当社の動向が注目されていた。
法人番号 | 2122001015871 |
業種 | 電気器具製造 |
倒産形態 | 破産手続における保全管理命令 |
所在地 | 東京都千代田区外神田4-11-5 |
設立 | 昭和26年1月 |
創業 | 昭和36年8月 |
代表者 | 古寺誠一朗 |
資本金 | 1億円 |
負債総額 | 258億9,200万円 |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2024年09月26日
2018年05月24日
特別情報とは
「倒産してからでは遅い」という声をよく聞きます。
たしかに与信管理や審査では事前の兆候について社内外からの幅広い情報収集は不可欠ですが、現実にはなかなか容易ではありません。
実は小社の「特別情報」は、独自の取材ルートと確かな実績で長年にわたり金融機関・総合商社をはじめとする審査のプロたちから一目置かれています。
審査マンの心強いパートナーとして、「特別情報」のご活用をお勧めします。
詳しくはお気軽にお問合せください。