2024年12月4日 公開
東証スタンダード上場のシステム開発M社~不正で社長が辞任|特別情報
2年前、X社長が取締役会の承認を受けずに個人的な借入に対して当社に連帯保証をさせていたことや、X氏が社長を兼務する連結子会社のY社において無断でリゾート計画における不動産売買契約を締結していたことなどが問題になったが、11月13日に公表された特別調査委員会による調査報告書で、X氏が同じような不正を働いていたことが明らかになった。X氏は報告書公表の翌日、辞任した。今回の不正が発覚するきっかけとなったのは3月21日に行われた証券取引等監視委員会(SESC)による当社及びX氏へのヒアリングで、X氏の個人的な借入金3億50百万円の返済とリゾート案件で当社が支払った前渡金3億50百万円との関係などをただすことであった。つまり、前回の疑義が完全に解明されたわけではなかったのである。SESCの要請を受けた当社は7月5日に特別調査委員会を設置した。調査の内容は①Y社の取引先への前渡金3億50百万円がX氏個人の借入金に対する返済ではないのか②Y社において令和1年12月期から5年12月期までの間に計上された再生可能エネルギー施設等の開発に関わる土地売買の前渡金等の取引(計18件総額16億49百万円)について実態があるのか③取締役会の承認を得ずに、X氏個人の借入金3億50百万円に対して当社が連帯保証を行っていたのではないかの3点である。報告書は①について、当社から取引先への前渡金のうち3億50百万円はX氏個人の借入金に対する返済のための送金だった、②については18の取引のうち17の取引については実態がない、③については少なくとも連帯保証をしている契約書が4つ見つかり、うち3つは連帯保証の事実が認められ、残る1つも連帯保証させられた可能性が高いと結論付けている。これらの会計処理について・・・
続きを読むには特別情報の会員申込みが必要です。
詳細は小社までお問合せください
特別情報とは
「倒産してからでは遅い」という声をよく聞きます。
たしかに与信管理や審査では事前の兆候について社内外からの幅広い情報収集は不可欠ですが、現実にはなかなか容易ではありません。
実は東京経済の「特別情報」は、独自の取材ルートと確かな実績で長年にわたり金融機関・総合商社をはじめとする審査のプロたちから一目置かれています。
審査マンの心強いパートナーとして、「特別情報」のご活用をお勧めします。
詳しくはお気軽にお問合せください。
無料お知らせメール登録
債権・動産譲渡登記リスト、問合せ集中ランキング、特別情報が更新されたことをお知らせするメールサービスを実施しております。 メールサービスの登録は無料です。お気軽にお申込み下さい。