2024年11月12日 公開

須坂ショッピングセンター(協)｜長野県須坂市

【業種】 ショッピングセンター運営
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 16億3,506万円

10月28日、長野地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人は小林和彰弁護士（柳澤法律事務所、長野市南県町999-10 長野県不動産会館2階、TEL 026-223-5788）が選任された。負債総額は16億3,506万円。破産債権の届出期間は11月27日まで、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和7年2月3日午前10時。

昭和43年8月設立のショッピングセンター運営業者。長野電鉄須坂駅近くで須坂市中心部にある「須坂ショッピングセンターパルム」の管理運営を行い、最盛期には40店舗がテナントとして入居していた。平成6年3月期の売上高は約1億4,700万円を計上していた。

しかし、郊外型スーパーマーケットの出店や長引く景気の低迷などで事業環境が悪化。平成9年に核テナントの衣料品店が撤退したことを皮切りに、スーパーマーケットなども続いて撤退したことで集客力を失っていた。その後も業況は回復せず、他のテナントも撤退や閉鎖が相次ぎ組合員が減少していたため、令和5年3月期の売上高は1,500万円まで落ち込み、赤字散発により債務超過に陥っていた。

更に、建物の老朽化によりスプリンクラーが作動しないなど防災設備の不備が消防法に違反しているとして是正を求められていたが、改修費を工面できないことから資金繰りの悪化が表面化。運営継続が困難となり、9月20日には事業を停止していた。