2024年9月24日 公開

(株)ＧＤＬ｜埼玉県深谷市

【業種】 物流サービス・ネット通販
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 33億円

特別情報東京版（R4.8.24）、特別情報北関東版（R4.8.26、R4.11.17）、ＵＳ情報北関東版（R4.9.30、R4.12.10）で既報。9月13日、さいたま地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人には青山 隆治弁護士（弁護士法人Ｍｏｎｔｅ南浦和法律事務所、さいたま市南区南浦和2-39-18 第六大雄ビル4階Ａ、TEL 048-866-9708）が選任された。負債総額は債権者約150名に対し約33億円。

平成23年10月創業、平成24年11月設立。埼玉県深谷市を本社として県内に複数の物流センターを擁し、物流・ロジスティックス事業の他、インターネット通販事業も展開していた。個人事業主から大手企業までさまざまな顧客を対象として、通販事業者などが取り扱う商品の保管や配送の他、受注処理や問い合わせ対応などの関連サービスも手掛けていた。令和2年以降は順次拠点を増やし、積極的な事業展開で規模を拡大。顧客のニーズに合わせたサービスを提供し、平成30年9月期には6億台であった売上高は、令和2年9月期に10億円を突破、その後も増収基調を続け令和5年9月期には57億円台にまで伸長させていた。

しかし、規模急拡大の一方で管理面は追いつかず、また旺盛な資金需要に対して、令和4年以降はノンバンクへの融資打診や取引先への支払い遅延、支払いサイト延長などのうわさが散発、資金面への懸念が表面化し動向が注目されていた。近時も先行きが不透明な状況が続き、取引筋や金融筋で警戒感が高まっていた中、スポンサー支援の下での再建を目指すもまとまらず、事後処理を弁護士に一任し、今回の措置となった。