2024年7月31日 公開
東証スタンダード上場の金型・試作品メーカーP社~財務制限条項抵触でGC重要事象等|特別情報
令和2年4月期から赤字経営が続くなか、6年4月期はシンジケートローンの財務制限条項に抵触した。抵触懸念が生じた同期第3四半期から継続企業の前提に関する重要事象を記載している。現代表が試作品や量産品、金型の製造、板金加工などを目的に昭和45年4月に創業したもので、本社所在地に3つの工場と福島県内に9つの工場を構える。自動車の電装品やカメラ、携帯電話、医療機器などの部品を主に扱い、平成27年2月には大学や研究機関などと連携してマッスルスーツなどのロボット分野にも参入した。平成28年4月期は量産品部門の収益が大幅に悪化して赤字に転落し、30年4月期まで経常赤字の状態が続いた。31年4月期にようやく黒字になったが、令和2年4月期に再び既存の試作品、金型品の大幅減収で5億円の最終赤字になると、6年4月期まで5期連続赤字となった。今回、財務制限条項に抵触したのは5年2月に組成した12億円のタームローンで、6年4月末時点の残高は10億50百万円となっている。同条項は直前期末または4年4月期末における純資産の金額のいずれか大きい方の75%以上を維持すること。6年4月期末の純資産は43億87百万円で、対象となる4年4月期末の純資産に対して74.7%とわずかながら下回った。取引金融機関側からは期限の利益喪失請求を行わないことで同意を得ている。今後、当社としては保有する投資有価証券の売却で返済資金を捻出するようだ。実は当社は・・・
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