2024年7月19日 公開
ALV(株)(旧商号・セントラル自動車技研(株))|埼玉県川口市
【業種】 不動産賃貸
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 70億円
7月8日付で東京地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人には上石 奈緒弁護士(四季の法律事務所、東京都千代田区神田猿楽町2-1-8 三惠ビル2階、TEL 03-5244-5622)が選任された。負債総額は約70億円にのぼるが変動する可能性がある。
昭和40年4月設立。(株)東京テクニカル・リサーチの商号で科学技術の調査などを目的としていたが、平成25年12月に自動車販売・修理、保険代理業、不動産の賃貸管理などに目的を改めた。(株)田中徳兵衞ホールディング※(法人番号:5030001076040、所在地:埼玉県川口市)の傘下で、輸入車の正規ディーラー、輸入オートバイ販売、みそ製造販売、放送などの事業を手掛ける複数の関連会社でグループを形成していた。令和4年3月28日にグループの中核である、セントラル自動車技研(株)(法人番号:2030001075664、所在地:埼玉県川口市、代表者:田中 徳兵衞※、特別情報北関東版(H30.8.20、R2.6.16、R2.9.16)他で既報)を合併している。
セントラル自動車技研(株)は昭和39年3月設立。昭和56年10月にBMWの正規ディーラーとなり、輸入自動車やオートバイの販売を主体に事業を展開し販売実績を重ね、BMW・MINIを扱うディーラーとしては国内最大規模を誇っていた。しかし、近年は消費の低迷などを背景に減収基調で推移し、平成29年以降にはビー・エム・ダブリュー・ジャパン・ファイナンス(株)(東京都千代田区)から継続して動産譲渡登記が付されていた。その後も主力のBMW車の流通増やインセンティブが得にくくなるなどの要因に加えて、出店や店舗改装費用などもかさみ、令和元年12月期の売上高は225億円程にとどまり、最終損益は約5億9,000万円の大幅赤字を計上していた。グループ企業も含め積極的な事業展開の一方で、多額の有利子負債を抱え資金繰りにも課題が生じ、令和2年2月以降には中小企業再生支援協議会(当時)のもと、事業リストラを含めた再建計画を策定し再建を模索していた。その後、BMW正規ディーラーの営業権やオートバイ販売事業を譲渡して、不動産賃貸業に主業を移していたが、前記のとおり令和4年3月に当社と合併し解散していた。
当社は旧・セントラル自動車技研(株)の金融債務などを継承し整理する目的で、令和4年3月28日に合併と同時にセントラル自動車技研(株)に商号変更を行い、本店登記を東京都世田谷区から埼玉県川口市末広へ移転。更に、6月26日付で現商号に変更し、同日現在地へ登記を移し今回の措置に至った。
(※「徳」と表記しておりますが、正しくは「心」の上に「一」があります)
法人番号 | 5021001004306 |
業種 | 不動産賃貸 |
倒産形態 | 破産手続開始決定 |
所在地 | 埼玉県川口市末広1-11-2 |
設立 | 昭和40年4月 |
代表者 | 棚木 紀男 |
資本金 | 1,000万円 |
負債総額 | 70億円 |