2024年4月17日 公開
東証スタンダード上場の試験機メーカーB社~子会社社長がキックバック|特別情報
連結子会社X社の代表だったY氏による多額のキックバックが行われていたことが、3月29日リリースの調査報告書で明らかになった。当社は平成19年9月にボルト・ナットの製造を手掛けるZ社を連結子会社化してエンジニアリング事業をスタートした。しかし、東日本大震災による原発事故の影響で電力業界からの受注が大きく後退して事業が行き詰まり、Z社は27年に解散しているが、同事業は当社がいったん継承し、29年3月に新設分割でX社を設立した。Xの代表にはZ社の元取締役で、26年6月から当社取締役を務めているY氏が就任した。キックバックはY氏が当社取締役であった28年10月から行われていた。具体的には外注先に「作業応援」なる名目で当社に水増し請求させ、外注先は当社から支払われた金額分のうちの水増し分をY氏の妻が経営する企業に支払っていた。平成29年3月にX社が設立され、水増し請求を受ける先が当社からX社に代わった。不正会計は28年10月からY氏がX社の代表取締役を辞任(取締役も辞任)する令和5年4月まで行われ、6年7カ月の間に行われた水増し請求の総額は2億3,243万円にのぼった。Y氏がキックバックに手を染めた原因は、当社やX社の中にエンジニアリング事業のノウハウを持つ者がいなかったためで、外注先の選定や発注から支払いに至る一連の業務をY氏が独断で行い、そのうえ、一切の情報を独占して完全なブラックボックス化していたことにある。ちなみに・・・
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