2024年2月14日 公開
(株)ボナック|福岡県久留米市
【業種】 核酸医薬開発・製造
【倒産形態】 破産手続開始申立
【負債総額】 15億円
2月9日、福岡地裁久留米支部に破産手続開始を申し立てた。申立代理人は宮原 三郎弁護士(弁護士法人みらい法律事務所、福岡市中央区警固1-12-11 アーバンスクエア警固6階、TEL 092-781-4148)。負債総額は流動的ながら約15億円が見込まれる。
平成22年2月に現代表が核酸化学に関する研究を目的に設立したスタートアップ企業。遺伝情報に直接働きかける核酸に関する研究開発に特化し、平成24年4月、核酸医薬に関するプラットフォーム技術の基本特許を国内で初めて成立させた。住友化学(株)との資本提携およびライセンス契約など、大手企業との提携や共同研究を複数すすめ、平成29年9月には資本金も38億77,328千円まで増資した。
また、福岡県および久留米市の協力を得て、令和2年2月ごろより福岡県保健環境研究所と共同で着手した新型コロナウイルス感染症治療薬「ボナック核酸を用いたCOVID-19治療薬」の開発が、令和2年12月、国立研究開発法人日本医療研究開発機構の「医療研究開発革新基盤創成事業第5回公募」に採択され、令和3年4月、同機構と委託研究開発契約が締結された。開発費として50億円の支援を受けることを発表し、令和7年度の承認申請を目指していた。
しかしその後、生体内で効果をほぼ示さないことが確認され、役員も相次ぎ退・辞任。平成30年12月期には約5億7,000万円を上げていた売上高も令和4年12月期には約200万円まで減少した他、約8,900万円の債務超過に陥り、令和5年6月には資本金も1,000万円に減資した。このような中、令和5年末には本社をおいていた研究施設からも退去し、動向が注目されていた。
法人番号 | 6290001051941 |
業種 | 核酸医薬開発・製造 |
倒産形態 | 破産手続開始申立 |
所在地 | 福岡県久留米市合川町1488-4 |
設立 | 平成22年2月 |
代表者 | 林 宏剛 |
資本金 | 1,000万円 |
年商 | 200万円(4/12) |
負債総額 | 15億円 |