2024年2月14日 公開
東証スタンダード上場の靴販売M社~業績不振のなかアクティビストが筆頭株主に|特別情報
令和5年12月期も赤字経営から脱却できず7期連続営業損失となり、継続企業の前提に関する重要事象等は記載されたままとなった。ゴム靴の販売を目的に設立されたもので、福島県郡山市を皮切りに仙台市、神戸市、名古屋市などに支店に展開し、平成6年12月に株式を店頭登録すると売上高は200億円を超えるようになった。その後も出店には意欲的で、東京、札幌、福岡などにも進出した。業績に異変が見え始めたのは平成25年12月期からで、売上高182億円を維持したものの10百万円の最終赤字となり、翌期は売上高159億円に対し最終赤字は4億40百万円へと拡大すると、令和1年12月期に売上高は100億円を割り込むようになる。支店も次々に閉鎖に追い込まれ、現在は本社と埼玉県川口市の2カ所のみとなっている。5年12月期の売上高は前の期比20.1%のダウンとなり、ピーク時の4分の1に縮小した。採算面も粗利益率の改善と販管費の削減に努めたものの売上高の落ち込みから赤字幅が拡大している。こうしたなか気になるのは、昨年2月に筆頭株主が代わったことだ。それまではX社長の資産管理会社であるY社が13.8%を保有していたが、そのうち13.2%分を不動産会社のZ社に譲渡してZ社が筆頭株主となり、Z社はその後も当社株式を買い進め、共同保有者であるZ社代表の分を含めると1月16日現在で持分比率は17.6%になった。また、保有目的は「経営安定のため」としていたが、昨年11月に「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」に変更され、アクティビストとしての片鱗が見えてきた。Z社の代表は・・・
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