2024年2月7日 公開
東証グロース上場のフィンテックサービスL社~10期連続赤字、今期も赤字予想|特別情報
10期連続赤字により、令和5年11月期決算で初めて「継続企業の前提に関する重要事象等」が記載された。1月15日に発表した決算短信によると、今期(令和6年11月期)業績について赤字幅は縮小するものの、最終赤字は▲1億60百万円~▲1億90百万円を予想しており、いまだに収益化ができない状況が続くようだ。顔認証・生体認証システム開発を手掛けるフィンテックベンチャー。主力事業のオンライン顔認証サービスは金融機関の口座開設や通信会社の回線契約時などに必要な「申込者が実在する本人であるかどうか」をオンラインで確認し、口座などの即時開設を可能とする。平成30年の犯罪収益移転防止法の改正によりオンラインでの本人確認が認められたことや、令和2年以降の新型コロナウイルス感染症の影響により非対面サービスへの移行が進んだことで同サービスの導入が増加し、3年11月期以降は増収で推移。4年12月27日付で東証グロースへの上場を果たした。しかし、AIクラウド基盤の基礎研究費や開発費用に充てているために販管費が大幅に膨らみ、多額の赤字を垂れ流している状態にある。さらに、令和5年11月期は従業員への株式報酬制度の導入より2億81百万円の株式報酬費用を計上したことも赤字幅拡大の原因となった。上場してからは公募増資及び第三者割当増資により総額1億06百万円の資金調達を行った。また、投資会社を割当先とする新株式や、転換社債型新株予約権付社債及び新株予約権の発行により、総額14億70百万円を調達している。令和5年11月期末の現預金は27億91百万円と前の期から7億28百万円増加し、手元流動性は厚い。令和6年11月期については一部プロジェクトの開発中止および、延期もしくは縮小などで冒頭にあげたとおり赤字幅を縮小する予定だが、それでも黒字転換に至らず、収益化の目処は立っていない。今年1月25日には・・・
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