2024年2月5日 公開
(株)スマートテック、他1社|茨城県水戸市
【業種】 太陽光システム販売・電力売買
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 49億8,000万円(2社合計)
特別情報東京版(R4.8.16、R5.5.31)、特別情報北関東版(R4.8.22、R5.6.6)、US情報北関東版(R4.9.20、R5.7.10)、US情報東京版(R4.9.20)他で既報。当社および関連の水戸電力(株)(法人番号:3050001038692、所在地:同所、設立:平成27年1月、代表者:同代表、資本金:300万円)は、2月2日付で東京地裁へ民事再生手続開始を申し立て、同日、保全処分および監督命令を受けた。申立代理人は三村 藤明弁護士(アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業、東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング、TEL 03-6775-1022)他8名。監督委員には岩知道 真吾弁護士(銀座インペリアル法律事務所、東京都千代田区有楽町1-2-14 紫ビル6階、TEL 03-6807-3878)が選任された。負債総額は、当社が約45億円、水戸電力(株)が約4億8,000万円。2社合計で約49億8,000万円。
平成17年10月設立。電力売買や太陽光発電システム販売などを手掛け、再生エネルギーを基軸としたエネルギー関連の総合サービスカンパニーとして事業を展開していた。設立当初はリフォーム工事や住宅設備機器の販売を手掛け、平成21年8月にはオール電化商材の販売にも注力していた。その後、平成23年5月に本格的に太陽光発電事業に参入。当時、東日本大震災後の需要の高まりもあって太陽光関連の受注は大幅に増加。その後も売上高を伸長させ急拡大を続けてきた。また、平成24年には宇都宮市に支店を開設し、以降も積極的な事業展開で県外にも進出し、仙台・東京・名古屋・福岡などに事業所を設け営業エリアも拡大していた。
近年は電力売買事業や、太陽光発電システムに付随して蓄電池などの省エネ設備の提案にも傾注し、令和3年9月期には売上高がピークとなる約90億9,700万円を計上していた。しかし、卸電力市場の価格高騰の影響やコロナ禍以降の資材不足などを背景に事業環境が悪化し、令和3年9月期は約1億1,200万円もの最終赤字を計上。令和4年9月期についても、省エネ設備関連事業の販売も振るわず、電力販売事業についても調達コストの高騰で、販売価格を上回る厳しい状況は続き、売上高は約60億8,100万円に落ち込み、最終赤字2億5,300万円に拡大し連続赤字で財務を棄損していた。
この間、電力事業の見直しや資産売却などで再建を目指していたが、資金繰りの悪化から取引先への支払いに対する変更話などが浮上するなど、動向に注目が集まっていたが、ついに自力での再建を断念し、関連で電力小売業の水戸電力(株)とともに今回の措置に至った。
今後は、複数候補の中からスポンサーを選定し、支援下での再建を目指すと聞かれる。
法人番号 | 8050001005432 |
業種 | 太陽光システム販売・電力売買 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 茨城県水戸市赤塚1-16 エスコート赤塚WEST、A202 |
設立 | 平成17年10月 |
創業 | 平成17年10月 |
代表者 | 小寺 雄三 |
資本金 | 3,000万円 |
負債総額 | 49億8,000万円(2社合計) |