2023年12月6日 公開
(株)プロルート丸光|大阪府大阪市中央区
【業種】 衣料品卸
【倒産形態】 会社更生手続開始申立
【負債総額】 27億0,300万円
特別情報大阪版(R5.7.27、R5.8.29など)、大阪支社月例情報会(R2.5.21、R5.8.25など)で既報。12月5日付で大阪地裁に会社更生手続開始を申し立て、同日同地裁より保全管理命令、強制執行にかかる包括的禁止命令、保全処分命令および調査命令を受けた。申立代理人は山本 幸治弁護士(きっかわ法律事務所、大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト11階、TEL 06-6201-2970)他6名。調査委員には小林 あや弁護士(小林功武法律事務所、大阪市北区西天満4-2-2 ODI法律ビル301、TEL 06-6364-3212)が選任されている。負債総額は債権者約990名に対し27億0,300万円で、今後増加する可能性があるとしている。
明治33年に創業した衣料品卸業者。大阪本町に軒を連ねる繊維問屋では唯一の上場企業として知名度を有し、ピーク時の平成初頭には500億円を超える売上高を計上していた。しかし、ファストファッションの台頭など時代の流れもあって業容は衰退の一途をたどり、インバウンド需要の取り込みを模索するも思ったような成果は得られず、慢性的な赤字体質に陥っていた。
そのような中、今年4月には2億円を超える雇用調整助成金の不正受給が発覚。その後公表された令和5年3月期決算について、監査法人より意見不表明の報告書が提出されるなど、決算数値に関する疑義も表面化していた。
更に、10月には金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで、元会長と前社長が東京地検特捜部に逮捕、起訴される事態となり対外信用は失墜。辞任した会計監査人の後任も決定せず、11月2日に東証より監理銘柄(確認中)に指定され、動向に注目が集まっていたが、自主再建のメドがたたず今回の措置に至った。
現在も営業は継続中で、今後についてはスポンサーの選定およびその支援による再建を目指すとしている。債権者説明会は12月8日午後2時から新大阪メルパルクホールで開催される。
関西地区における上場企業の倒産は、平成25年8月に大阪地裁より破産手続開始決定を受けたワールド・ロジ(株)以来、約10年ぶり。
法人番号 | 5120001089000 |
業種 | 衣料品卸 |
倒産形態 | 会社更生手続開始申立 |
所在地 | 大阪府大阪市中央区北久宝寺町2-1-3 |
設立 | 昭和26年3月 |
創業 | 明治33年 |
従業員 | 85名 |
代表者 | 内田 浩和 |
資本金 | 6億6,706万1,400円 |
年商 | 41億7,600万円(5/3・連結) |
負債総額 | 27億0,300万円 |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2023年08月29日
2023年07月27日
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