2023年6月23日 公開

(株)明幸｜東京都板橋区

【業種】 建築・解体工事
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 10億5,288万円

特別情報東京版（R4.12.28）、東京本部月例情報会（R5.1.18）で既報。6月14日、東京地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人は澤田 和也弁護士（馬場・澤田法律事務所、東京都千代田区内幸町1-2-1 日土地内幸町ビル7階、TEL 03-5510-7703）が選任されている。負債総額は10億5,288万円。

平成13年6月設立の解体・建築工事業者。解体工事で実績を積み重ねた後、平成29年ごろからはマンションや一般住宅などの建築工事を手掛けるようになった。東京都、板橋区などの官公庁や、地場の建築工事業者などを得意先とし、平成29年以降は千葉県木更津市、沖縄県那覇市にも支店を設置し企業規模を拡大。最盛期となる令和3年7月期の売上高は13億5,100万円内外を計上していたが、令和4年7月期に入ると10億6,152万円まで減少した。

平成26年に購入した本社不動産の借入金が重荷となり資金負担が重い中、その後もコロナ関連融資などでしのいでいたが、その一方で、ノンバンクやファクタリングからも資金を調達するようになり資金繰りの悪化が表面化。昨年末には一部の業者へ支払い遅延が発生するまでになった。今年1月19日付で取締役2名が辞任し代表1名となり、2月末に事業継続を断念。今回の措置となった。