2023年6月9日 公開
堀正工業(株)|東京都品川区
【業種】 ベアリング製品卸
【倒産形態】 弁護士一任
【負債総額】 320億円内外
東京本部月例情報会(R5.4.18)、特別情報東京版(R5.5.23、R5.6.5)で既報。6月8日までに債務整理を大野 了一弁護士(虎ノ門南法律事務所、東京都港区虎ノ門1-15-12 日本ガス協会ビル5階、TEL 03-3502-6294)他5名に一任した。負債総額は320億円内外が見込まれる。
昭和8年10月創業、昭和23年9月設立のベアリング・機械部品販売業者。昭和25年3月にベアリング大手のNTN(株)(法人番号:3120001048981、東証プライム上場)の販売代理店となり、各種ベアリングをはじめ、コンプレッサーなどの機械部品などを取り扱い、重機メーカーや産業機器メーカーなどに販売していた。平成23年6月にはNTN(株)元社長を取締役副社長に招聘(しょうへい)し同社との関係を強化する一方、受注拡大にも注力。平成30年9月期には売上高56億4,800万円内外を計上して以降は増収をたどり、令和4年9月期は過去最高となる売上高68億0,600万円内外を計上し、最終利益も4億円を確保して優良企業とされてきた。
しかし、今春、東京経済の取材で長年にわたる粉飾決算の疑惑が浮上し、金融筋を中心に信用不安が広がった。程なく、借入明細を提出先の金融機関ごとに細工する手法で借入総額や取引金融機関数を実態より大幅に少なく見せていたことが判明。従来、借入金は40億円内外で、取引行数は数行程度と説明してきたが、実際の借入総額は320億円内外もあり、取引金融機関は50近いという、近年まれにみる規模の粉飾決算が明らかになった。
各方面から説明を求める声が強まる中、堀 雅晴社長は連絡が取りにくくなり、水面下で弁護士に債務整理の相談を持ちかけていたもの。今後は代理人弁護士のもとで財務内容の実態を調査したうえで、事業継続の可否を判断し、具体的な倒産手続きを進めるとみられる。
業種 | ベアリング製品卸 |
倒産形態 | 弁護士一任 |
所在地 | 東京都品川区西五反田1-23-9 りそな五反田ビル9階 |
設立 | 昭和23年9月 |
創業 | 昭和8年10月 |
従業員 | 43名 |
代表者 | 堀 雅晴 |
資本金 | 2,000万円 |
年商 | 68億0,600万円内外(4/9) |
負債総額 | 320億円内外 |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2023年6月5日
2023年5月23日
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