2023年5月26日 公開

創光科学(株)｜東京都渋谷区

【業種】 ＬＥＤ開発・製造
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 14億4,100万円内外

5月17日に東京地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人は三村 藤明弁護士（アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業、東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング、TEL 03-6775-1022）が選任された。負債総額は債権者10名内外に対し14億4,100万円内外が見込まれている。

平成18年7月に名城大学発のベンチャー企業として発足。以降は、深紫外線ＬＥＤの開発と製品化に注力し、発明者の研究開発を進めてきたが、平成24年3月に東証プライム上場の日機装(株)（法人番号：7011001017109、所在地：東京都渋谷区）が、当社の株式を取得して連結子会社とした。

その後は日機装(株)と連携して開発を進め、平成25年、石川県白山市に20億円以上を投じて新設した工場で量産化を計画し、平成27年には深紫外線ＬＥＤ開発に成功した。しかし、売り上げは平成25年12月期の1億7,400万円内外をピークに減収をたどり、毎期赤字を計上して債務超過に転落していた。

近年はＬＥＤ製品の特許維持と管理を主力としていたが、日機装(株)が深紫外線ＬＥＤ事業の見直しを図り、今後は事業整理を進める方針を立てたことで今回の措置となった。

なお、日機装(株)は「創光科学の破産によるグループ連結業績への影響は軽微」としている。