2023年3月3日 公開

(株)マキノ出版｜東京都中央区

【業種】 出版
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 16億2,800万円内外

3月2日、東京地裁に民事再生手続開始を申し立て、同日保全・監督命令を受けた。申立代理人は植田 統弁護士（青山東京法律事務所、東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル東館13階、TEL 03-6447-4823）他1名、監督委員は安藤 信彦弁護士（安藤総合法律事務所、東京都千代田区永田町2-14-3 東急不動産赤坂ビル8階、TEL 03-3597-7700）が選任された。負債総額は16億2,800万円内外。

昭和52年10月設立の出版社。売上高の7割近くを占める健康雑誌「壮快」をはじめ、女性をターゲットとした美容や健康を掲載する「ゆほびか」、実用情報誌「特選街」の発行を手掛けていた。その一方で定期的にムック本を発行する中、「最強の野菜スープ」シリーズがベストセラーとなり、最盛期となる平成16年2月期の売上高は36億1,800万円内外を計上していた。

しかし、近年は活字離れやインターネットへのデジタル化が進み業界環境が悪化。年々雑誌の売り上げが減少し、令和4年2月期の売上高は14億5,600万円内外まで落ち込んだ。この間、赤字を散発し、財務面も大きく棄損し、厳しい経営が続いた。

この状況を打開すべく「リロ氏のソロキャンレシピ」の発行など新ジャンルの開拓を進めたが奏功せず、今回の事態となった。なお、3月7日午前10時よりスペースまる八（東京都中央区日本橋茅場町1-12-2 樋口本店ビル8階）にて債権者説明会を開催する。