2023年3月1日 公開
(株)トガシ技研|山形県鶴岡市
【業種】 産業用機械製造
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 56億円内外
特別情報仙台版(R4.8.16、R4.10.17、R5.1.30)および仙台支店情報会(R5.1.26)で既報。2月28日に東京地裁へ民事再生手続開始を申し立て、同日付で同地裁より保全・監督命令を受けた。申立代理人は関端 広輝弁護士(アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業、東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング、TEL 03-6775-1059)他8名、監督委員は上野 保弁護士(元木・上野法律会計事務所、東京都港区虎ノ門1-1-20 虎ノ門実業会館8階、TEL 03-3501-2356)が選任された。負債総額は債権者20名内外に対し56億円内外が見込まれている。
昭和63年に創業し、平成11年2月に法人化した産業用機械製造業者。自社で設計から組み付け、プログラミングまでを一貫して手掛ける体制は、多くの取引先から支持されて幅広いジャンルに営業基盤を構築。リーマン・ショック後に一時は債務超過に転じたが、その後は自動車業界からの受注拡大によって増収基調をたどっていた。令和3年7月期は産業用ロボット関連の増産とマスクや消毒液スタンドなどのコロナ特需を取り込んで、売上高はピークとなる51億円内外を計上した。
しかし、令和4年7月29日に主力取引先の(株)オフィスエフエイ・コム(法人番号:4060001014881、栃木県小山市、飯野 英城代表、ソフトウエア開発、負債総額60億円内外、令和4年8月1日付本情報号外で既報)が東京地裁へ民事再生手続開始を申し立てた。同社に対して22億円内外の焦げ付きが発生してからは、架空売り上げの計上などが判明し、令和4年7月期の売り上げは7億6,800万円内外まで大きく後退して最終損失3億2,900万円内外を計上し、再び債務超過に転落した。
粉飾決算発覚後は、借入金の返済リスケや従業員削減などを講じて立て直しを図るも、自力再建は困難と判断して今回の措置に至った。今後はスポンサー企業を募り、事業譲渡する方針を立てている。
業種 | 産業用機械製造 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 山形県鶴岡市丸岡字町の内309-1 |
設立 | 平成11年2月 |
創業 | 昭和63年10月 |
従業員 | 70名 |
代表者 | 長谷川 靖和、他1名 |
資本金 | 1,000万円 |
年商 | 7億6,800万円内外(4/7) |
負債総額 | 56億円内外 |