2023年1月25日 公開
東証スタンダードの飲食チェーンA社~助成金減少で赤字拡大、借入増加|特別情報
新型コロナウイルス感染症拡大に対する行動制限が解除されて客足が戻りつつあるが、助成金などの削減により赤字幅は拡大しそうだ。Xグループの1社で、中国の広東・福建料理をベースとした本格的な中華料理をうたい文句に、北は秋田から西は兵庫まで13店舗を展開している。店舗によっては結婚式場を併営しているところもあり、披露宴や2次会の会場としても使われている。60億円台で推移していた売上高は、新型コロナの影響で令和3年2月期は16億円に落ち込み、雇用調整助成金や営業時間短縮協力金で5億円を得たものの、臨時休業等による損失や店舗閉鎖損失など特別損失9億円を計上し、19億円の最終赤字となった。4年2月期も売上高は19億円とわずかながらも増収となり、助成金等で11億円を得たものの、臨時休業等による損失など10億円を特損計上し、9億円の最終赤字となった。この間、3年2月期末で借入金が25億円まで増加したため、同年6月に30億円の当座貸越枠を設定して資金繰りに余裕を持たせたが、大半が短期資金に依存する資金運営で、4年2月期時点の借入金27億円のうち、23億円が短期借入金となっている。5年2月期は政府の行動制限緩和策によって店舗の休業日数も大幅に減り、第3四半期を終えて売上高は25億円(前年同期は13億円)となった。しかし、経常損益は4億円の赤字(前年同期は40百万円の赤字)、最終損益は6億円の赤字(同4億円の赤字)と赤字幅は拡大している。これは助成金等の収入が前年同期の9億円から1億83百万円へと激減したためである。借入金は32億円へと増加し、このうち29億円が短期借入金となっている。GC重要事象等の記載には・・・
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