2023年1月11日 公開
東証プライムの自動車部品メーカーS社~今期も大赤字で社長、副社長が辞任へ|特別情報
令和4年11月に業績予想を下方修正し、今期も大幅赤字を計上する見込みとなった。従来は営業損益が12億円の黒字に転換するとしていたが、一転して126億円もの赤字となる。理由についてリリースでは「材料価格や労務費の記録的な高騰、新型コロナウイルスの封じ込めのため上海ロックダウンに伴う減産及び自動車メーカーの不測かつ短期的な生産計画変動」などと述べられているが、今期は新たな3カ年計画の初年度。経営のスリム化や生産エリア最適化戦略により営業黒字にできると銀行団に約束していただけにダメージは大きい。当社は令和4年5月に契約したタームローン2本(合計303億円)の返済期限を翌年4月28日に控えている。こうしたなか、令和4年12月6日には、翌月1日付でX社長(73)とY副社長(61)がそろって辞任することと役員報酬の追加削減をリリースした。Y副社長は構造改革のリーダーとして10月1日付の人事で専務から昇格したばかり。新社長には生え抜きのZ取締役専務役員管理本部長(65)が就任するが、社内の混乱ぶりは相当なものがある。資金繰り対策としてメイン銀行は令和4年9月30日付で45億円のコミットメントライン(融資枠)を供与したが、そのかわり本社所在地の工場財団が担保に入った。融資枠は5月の30億円とあわせてこれで75億円になった。また、10月に新設した「CFO」ポストにはメイン行出身の・・・
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