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2022年12月28日 公開

東証プライムのIT・金融サービスR社~仮想通貨暴落で大赤字|特別情報

令和3年に金融サービス事業へ本格参入したが、仮想通貨の暴落を受けて4年10月期は62億円もの大赤字となった。中国人留学生のX氏がソフトウェア開発を目的に設立し、平成15年3月に株式を店頭登録したが、借入金の返済に追われていたX氏は架空取引に手を出し、25年3月期から27年10月期(同期は7カ月決算)までの4期で計165億円もの赤字を出したため、その間の26年10月に引責辞任した。この窮状を救ったのがY社であり、のちにY社と関連の深いZ社も資本参加することになる。このころより当社は仮想通貨に関わるようになる。一方、Z社は30年10月にいわくつきの仮想通貨交換所の事業を譲り受けて自ら運営する仮想通貨取引所と統合した。当社は令和3年3月にその仮想通貨取引所を経営するU社に対し37億円を投じて持分法関連会社にし、さらに同年8月には76億円を投じて連結子会社化している。ちなみにU社取得によるのれんは67億円にも上ったが、早くも3年10月期に10億円近い減損処理を余儀なくされている。期待をもってスタートした4年10月期であったが、同年5月にステーブルコイン(ドルなどの法定通貨と連動するように設定された仮想通貨)が大暴落し、さらに米国の金利引き上げが暴落を加速、大手仮想通貨取引所「FTX」の経営破綻も追い打ちをかけた。こうした事態を受け、4年10月期はのれんの追加減損やソフトウェアの減損処理等で56億円の特別損失を強いられて62億円もの最終赤字となり、自己資本比率は・・・

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