2022年12月20日 公開

(株)スリーアイ｜横浜市鶴見区

【業種】 調剤薬局
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 12億9,700万円内外

特別情報東京版（H28.10.18）および東京本部情報会（H29.2.7）で既報。12月16日、事業を停止し、事後処理を古川 亮弁護士（平野総合法律事務所、東京都千代田区九段北4-2-11 第2星光ビル9階、TEL 03-3262-3584）に一任、破産手続開始申立の準備に入った。負債総額は12億9,700万円内外。

平成2年9月に設立した調剤薬局業者。神奈川県と東京都に地域住民のかかりつけ薬局として「スリーアイ薬局」や「アイ調剤薬局」など7店舗を経営し、処方箋（せん）による医薬品を取り扱っていた。また、代表個人の人脈により薬局、飲食店などの店舗リフォーム工事も手掛けていた。薬局事業と工事事業の両輪で事業を展開し、最盛期となる令和元年12月期には売上高26億3,600万円内外を計上していた。

しかし、平成28年ごろより取引先への支払い遅延や支払いサイト延期要請が常態化。また、金融機関より債権譲渡登記が設定されたことで、資金面の変調が表面化した。その後も大手薬局チェーンをはじめとする競合先との価格競争が激化する中、新型コロナウイルス感染拡大の影響により客足が鈍り、院外処方収入が減少した。更に、飲食店の休業などで工事受注も鈍化し、令和3年12月期には売上高が21億5,600万円内外まで落ち込んだ。有利子負債の返済負担も重く資金繰りもひっ迫。今回の措置となった。