2022年12月5日 公開

(株)シナジアパワー｜東京都台東区

【業種】 新電力販売
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 182億8,102万円（4/3期末）

12月1日、東京地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人には富永 浩明弁護士（富永浩明法律事務所、東京都中央区銀座7-12-14 大栄会館5階、TEL 0120-583-017）が選任されている。負債総額は令和4年3月期末時点で182億8,102万円だが、その後変動している可能性がある。破産債権の届出期間は令和5年2月1日まで、財産状況報告集会の期日は令和5年5月29日午後2時。

平成27年10月設立の新電力事業者。東北電力(株)（東証プライム上場、法人番号：4370001011311、所在地：仙台市青葉区本町1-7-1 東北電力本店ビル、取締役社長：樋口 康二郎）と東京瓦斯(株)（東証プライム・名証上場、法人番号：6010401020516、所在地：東京都港区海岸1-5-20 東京ガスビルディング、代表執行役社長：内田 高史）の共同出資により設立した。北関東を中心とした関東一円の顧客を対象に電力を販売し、令和3年3月期には売上高400億円内外を計上していた。

しかし、電力需給のひっ迫により新電力市場の仕入価格が上昇し、令和2年3月期以降は連続赤字となった。今年に入るとロシアのウクライナ侵攻による国際情勢の変化により燃料価格の高騰に歯止めがかからず、令和4年3月期の売上高は190億円内外まで落ち込み、最終赤字は28億4,967万円を計上し、債務超過額は51億6,419万円まで膨らんだ。

こうした中、8月8日付で11月30日をもって事業を終了することを公表していた。電気需給契約を締結していた顧客に対しては、11月末をもってすべての契約の切り替え手続きを完了した。しかし、一部顧客からは損害賠償請求を受けており、取引債務を弁済する資力がないことから事業継続を断念。今回の措置となった。