2022年11月16日 公開
東証スタンダードの食品加メーカーL社~中国進出で黒字化なるか|特別情報
9期連続赤字で継続企業の前提に疑義が注記されている中、中国に本格進出して再建を図ることとなった。無菌香辛料の製造からスタートし、昭和40年に発売した飲料がロングセラーになったもののスナックめん用の具材やスティックコーヒーなどはうまくいかず、現在は飲料事業と珍味事業が当社の2枚看板となっている。売上高は平成16年3月期の17億円を境に下降線をたどるようになり、21年3月期には10億円を割り込み、このころより赤字を散発するようになる。既存事業だけでは再建は図れないとして、29年10月にネット通販を手がけるX社を子会社化したが黒字化には至らず、令和2年3月期に債務超過へ転落した。上場廃止を回避するための施策として、3年3月に香港で投資会社を経営するY氏に4億50百万円の第三者割当増資を引き受けてもらい、Y氏は筆頭株主になると同年6月に取締役に就任した。しかし、当社の迷走は続く。新規事業のために1年7月に増資などで得た資金はその大半が運転資金として消え、3年3月にZ社と資本業務提携をしたものの、成果が出ないとしてわずか1年で解消している。今年5月に発表した化粧品やサプリメント事業は未だ成果は出ていない。唯一成功したといえるのが9月に発表した研究用抗原検査キットの販売事業で、本格参入する前のわずか3カ月で1億円を売り上げたという。さらに10月になってY氏主導で中国事業へ本格進出すると発表した。その内容は①日本の商品を中国でのネット販売、②・・・
続きを読むには特別情報の会員申込みが必要です。
詳細は小社までお問合せください
特別情報とは
「倒産してからでは遅い」という声をよく聞きます。
たしかに与信管理や審査では事前の兆候について社内外からの幅広い情報収集は不可欠ですが、現実にはなかなか容易ではありません。
実は東京経済の「特別情報」は、独自の取材ルートと確かな実績で長年にわたり金融機関・総合商社をはじめとする審査のプロたちから一目置かれています。
審査マンの心強いパートナーとして、「特別情報」のご活用をお勧めします。
詳しくはお気軽にお問合せください。
無料お知らせメール登録
債権・動産譲渡登記リスト、問合せ集中ランキング、特別情報が更新されたことをお知らせするメールサービスを実施しております。 メールサービスの登録は無料です。お気軽にお申込み下さい。