2022年10月26日 公開
東証グロースの結婚情報サービスI社~業績不振で創業社長が引責辞任|特別情報
2期連続赤字となり、経営責任を取って創業社長のX氏が10月1日付で辞任した。結婚式運営最大手のY社の100%子会社として設立され、平成20年5月にY社の結婚情報サービス事業を継承して独立したもので、結婚相談所の運営と婚活パーティーの企画開発および運営等で業績を伸ばし、27年10月に東証マザーズへ上場した。31年4月にカジュアルウェディングを手掛けるZ社を子会社化すると、令和2年3月期の売上高は前期比2倍となる81億円を計上し、その後もフォトスタジオを経営する会社や結婚式二次会場を紹介する会社を子会社化して事業領域を拡大した。しかし、3年3月期に入ると新型コロナウイルス感染拡大の影響が顕在化し、同期第2四半期は13億円もの最終赤字に転落、3億25百万円の債務超過となりGC重要事象等が記載された。その直後に発表した3カ年の中期経営計画では、最終年度である6年3月期の売上高を147億円、営業利益27億円としたが、ハードルが高いとみられていた。債務超過については投資ファンドのU社を割当先とする新株予約権を発行し、最大8億23百万円を調達して3年3月期末に解消する方針であったが、同期は20億円の最終赤字となり、債務超過額は4億円へと拡大した。4年3月期になると新型コロナの影響も和らぐことが期待され、期初予想を売上高80億円、経常利益2億60百万円、当期純利益2億40百万円と強気の姿勢は変わらなかった。3年5月に最大6億58百万円となる新株予約権をU社に発行し、4年3月期第3四半期に債務超過は解消したが、4年3月期も黒字にならなかった。このほど業績不振の引責でX氏が期半ばにして代表取締役社長を辞任し、代表権のない取締役会長に退き、後任にナンバー2のV氏が就任した。V氏は主に・・
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