2022年9月28日 公開
東証グロースの電力・ガス切替サービスE社~資源価格高騰で今期も赤字予想|特別情報
令和4年12月期も資源価格高騰の影響からさらに赤字が拡大しそうである。一般家庭や一般法人向けに最適な電力会社やガス会社等を選択するための比較・診断・切替の申込み機能を無償で提供し、一方、そこで蓄積されたデータの解析結果を電力・ガス会社向けに提供している。前者のプラットフォーム事業はフロー型の収益構造となっており、後者のデータ事業はストック型の収益構造となっている。また、電気自動車の普及を見込んで令和3年11月にEV充電ステーションを設置する事業を開始している。LNG(液化天然ガス)の供給不足から令和2年と3年の冬に電力価格が高騰し、自ら発電設備を持たない新電力会社を中心に倒産が相次いだ。さらに今年はロシアによるウクライナ侵攻の影響から資源価格はさらに高騰し、日本でも電力不足が騒がれるなど、事業環境は悪化の一途をたどっている。ユーザーにとっても電力価格の高騰は資金繰りの圧迫要因となっており、最安値の電力会社を選別する切替需要は増している一方、電力会社は利幅の薄い法人ユーザーの新規獲得を停止する動きなどもあり、特に高圧部門の契約数は減少傾向にあるという。当然ながら当社の顧客である新電力会社の収益も悪化しており、報酬が減額されるばかりか、新電力会社の経営破綻により不良債権化する可能性が高まっている。特に資源価格の高騰による影響は令和4年12月期の下半期から出始めており、業界環境が改善するのは令和5年の下半期からとみている。加えて、EV充電事業はほとんど売上実績がなく、同事業への先行投資は令和4年12月期の上期だけでも10億円を超える。下期は同事業の広告宣伝費を抑制する方針だが、負担はまだまだ大きい。4年12月期の通期予想は売上高・・・
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