2022年8月24日 公開
東証プライムの自動車部品メーカーT社~赤字続きのなか不動産を相次ぎ売却|特別情報
令和2年3月期から赤字が続く中、資産売却の動きが加速している。独立系の自動車シートおよびシート用部品メーカーで国内完成車メーカー各社に販路を築いている。人事面ではそのうちのX社から4名の役員を迎え入れているほか、労働組合もX労連に加盟するなど、両社の結びつきは強い。X社出身のY社長の下、平成31年3月期に売上高3,000億円を突破して過去最高を記録したが、令和2年3月期から下降線をたどるようになる。3年3月期は新型コロナの影響で売上高は一挙に2,000億円を割り込み、人員削減や多額の減損損失などを計上して137億円の最終赤字となった。これを受けて同年5月に中期経営計画を策定すると、Y社長は会長に退き、後任にプロパーのZ取締役が昇格して立て直しを図ることとなった。中計では最終年度にあたる7年3月期の売上高を2,700億円、営業利益を90~100億円と目標設定したが、初年度となる4年3月期の売上高は2,000億円を超えるのがやっと。3年12月に平塚工場(神奈川県平塚市)を売却し、投資有価証券の売却と合わせて42億円の益出しをしたものの最終赤字は20億円となり、黒字化には至らなかった。今期に入っても状況は変わらず、半導体不足による自動車メーカーの減産の影響から第1四半期を終えて売上高は497億円(前年同期は490億円)にとどまり、29億円の最終赤字(前年同期は28億円の最終赤字)となった。今期も不動産売却で黒字化を図る予定で、8月末に・・・
続きを読むには特別情報の会員申込みが必要です。
詳細は小社までお問合せください
特別情報とは
「倒産してからでは遅い」という声をよく聞きます。
たしかに与信管理や審査では事前の兆候について社内外からの幅広い情報収集は不可欠ですが、現実にはなかなか容易ではありません。
実は東京経済の「特別情報」は、独自の取材ルートと確かな実績で長年にわたり金融機関・総合商社をはじめとする審査のプロたちから一目置かれています。
審査マンの心強いパートナーとして、「特別情報」のご活用をお勧めします。
詳しくはお気軽にお問合せください。
無料お知らせメール登録
債権・動産譲渡登記リスト、問合せ集中ランキング、特別情報が更新されたことをお知らせするメールサービスを実施しております。 メールサービスの登録は無料です。お気軽にお申込み下さい。