2022年6月29日 公開
(株)お茶の山口園、他1社|長崎市
【業種】 茶加工・販売
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 29億1,000万円内外(2社合計)
同社と関連会社の山口園商事(株)(法人番号:1310001002236、同所、山口 幸敏代表、平成元年2月設立、資本金4,800万円)は6月17日、長崎地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人には中西 祥之弁護士(中西総合法律事務所、長崎市栄町1-25 長崎MSビル9階、TEL 095-895-7070)が選任された。負債総額は、同社が27億1,000万円内外、山口園商事(株)が2億円内外、2社合計で29億1,000万円内外。
地場トップクラスの茶加工・販売業者で、自社加工した緑茶をメーンにコーヒーや紅茶もラインアップし、直営店での店頭販売やスーパーへの卸売りの他、自社ホームページ上にネットショップも開設。ピーク時には九州一円および山口県に60店舗内外を展開し、平成14年9月期には25億円台の売上高を計上していた。
しかし、若年層の日本茶離れやペットボトル飲料の台頭などで需要が低下し、店舗の統廃合により近年は10数店舗に減少。また、新型コロナウイルス感染拡大により、一時休業や時短営業を余儀なくされ、令和3年9月期の売上高は10億3,500万円内外まで落ち込んだ。損益面は連続して大幅赤字を計上し債務超過の状況にあり、店舗や工場などの設備投資により年商の2倍を超える借入金を抱えていたことから営業継続を断念。6月上旬までに全店舗を閉鎖し、今回の措置を選択した。
山口園商事(株)は平成元年2月に設立し不動産管理などを手掛けていたが、同社に連鎖する形となった。
なお、6月6日付で(株)和敬庵(法人番号:4310001017900、同所、竹本 政幸代表、資本金100万円)が設立されており、今後事業を引き継ぐ可能性もある。
業種 | 茶加工・販売 |
倒産形態 | 破産手続開始決定 |
所在地 | 長崎市文教町8-2 |
設立 | 昭和46年3月 |
創業 | 昭和37年2月 |
代表者 | 山口 正憲 |
資本金 | 3,250万円 |
年商 | 10億3,500万円内外(3/9) |
負債総額 | 29億1,000万円内外(2社合計) |