2022年4月7日 公開
(株)味の海豊|北海道函館市
【業種】 水産物加工
【倒産形態】 行き詰まる
【負債総額】 13億円内外
再度の資金ショートを起こし、3月25日、行き詰まりが表面化した。負債総額は13億円内外。
昭和55年3月設立の水産物加工業者。近海で水揚げされたイカやホタテをはじめとする魚介類などの加工を手掛けていた。「つまみたら」「数の子松前漬」などの濡れ・乾燥珍味約300種類の商品を製造。平成10年12月期には売上高12億7,500万円内外を計上していた。また、平成11年12月には函館市に「土方・石川啄木浪漫館」を開館。函館市内での観光名所として一定の知名度を有するようになった。
しかし、令和2年以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響によりインバウンドや国内旅行者の減少で需要は急減。令和3年3月期(決算月変更)には売上高が5億7,200万円内外まで落ち込んだ。
こうした中、設備投資負担は重く、借り入れ依存度が高まって資金繰りがひっ迫。新型コロナウイルス関連の貸付・保証制度を活用して立て直しを進めていたものの、ロシアのウクライナ侵攻によって今後の原料調達が不透明となり、資金繰りのメドが立たず、今回の事態となった。
業種 | 水産物加工 |
倒産形態 | 行き詰まる |
所在地 | 北海道函館市日乃出町20-12 |
設立 | 昭和55年3月 |
創業 | 昭和55年3月 |
資本金 | 3,000万円 |
年商 | 5億7,200万円内外(3/3) |
負債総額 | 13億円内外 |