2022年3月9日 公開
武尊山観光開発(株)(ほたかさんかんこうかいはつ)|前橋市
【業種】 スキー場・キャンプ場経営
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 11億円内外
2月16日付で前橋地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人には川住 岳央弁護士(風の詩法律事務所、前橋市川原町1-57-3、TEL 027-219-0200)が選任された。負債総額は11億円内外で金融債務が大半。
昭和54年7月に群馬県、水上町(現・みなかみ町)、片品村などの出資により設立した第三セクター。利根郡みなかみ町の宝台樹スキー場・キャンプ場や、利根郡片品村の武尊牧場スキー場・キャンプ場の運営をする他、自治体の指定業者としてオグナほたかスキー場などの運営を受託していた。バブル景気や1990年代前半のスキーブームなどを背景に、スキー人口がピークを迎えた平成5年ごろには宝台樹スキー場だけでも年商18億円内外を計上していた。
しかし、メーンのスキー場運営は、その後のスキー・スノーボードの参加人口の減少や、暖冬による雪不足などで業績は低迷し、平成29年には武尊牧場スキー場を閉鎖するなど業況は悪化をたどり、赤字計上が続いていた。
そのような中、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が利用客減少に追い打ちをかけ、令和2年9月期には売上高5億1,000万円内外までダウンしていた。事業環境の改善の見通しも立たず自力での再建を断念し、スポンサー企業を探していた。
令和3年12月、(株)オープンハウスグループ(法人番号:5011001028165、東証1部上場、東京都千代田区)のグループ会社、(株)みなかみ宝台樹リゾート(法人番号:1010001221551、群馬県利根郡みなかみ町)へ宝台樹スキー場・キャンプ場の事業を譲渡。オグナほたかスキー場および武尊牧場キャンプ場は片品村振興公社(株)(法人番号:1070001023133、群馬県利根郡片品村)が運営を引き継ぎ、同社は令和3年12月14日に事業を停止していた。
業種 | スキー場・キャンプ場経営 |
倒産形態 | 破産手続開始決定 |
所在地 | 前橋市荒牧町2-38-9 |
設立 | 昭和54年7月 |
代表者 | 関 隆之 |
資本金 | 3億8,000万円 |
負債総額 | 11億円内外 |