2022年2月2日 公開
ジャスダックの飲食チェーンL社~再び臨時休業で今期業績への影響懸念|特別情報
まん延防止等重点措置に基づく協力要請を踏まえ一部を除く埼玉県内の23店舗を再び臨時休業(1月21日~2月13日)としたことで、今期業績への影響が懸念されている。近年は不採算店舗の閉鎖などで減収基調とあって営業段階からの赤字は前期で4期連続となり、最終赤字に至っては5期連続と低迷中。今期もコロナ禍の影響で期首には中間期および通期業績予想を開示できず、第1四半期決算短信でようやく公表したが、各地で過去最多の感染者数を更新し続けている現状では下方修正を強いられることになりかねない。居酒屋大手のフランチャイジーとして創業。株式店頭登録を経て平成16年12月にジャスダック上場を果たし、最盛期の19年6月期には関東5県で76店舗に店舗数を拡大し単体売上高64億円を計上した。しかし、居酒屋の市場規模縮小や同業チェーン店との競合などでその後の単体業績は減収減益基調に転じ、連結財務諸表作成を開始した25年同期は店舗数を100店舗超としたものの、連結売上高も同期の63億円をピークにその後は失速。減損損失や店舗閉鎖損失などの特別損失計上により29年同期には最終赤字に転落し、さらに翌期からは不採算店舗の閉店などで減収に拍車がかかり、営業段階からの赤字は前期で4期連続となっている。特に前期の業績悪化は深刻で、期中に従来の資本金2億75百万円を50百万円に減額したほか、国内27店舗の閉店や子会社を含む正社員対象の希望退職者募集を実施(80名程度の募集に対し応募者68名)。前期末時点で店舗数は31店舗まで大幅に減少した。今期も第1四半期は売上高14百万円(前年同期2億79百万円)、営業損益▲2億22百万円(同▲2億89百万円)、純損益▲45百万円(同▲2億42百万円)にとどまったが、緊急事態宣言の解除により緩やかながらも来店客数が増加するとの前提で、期首に未定としていた中間期および通期業績予想を公表。厳しさを増す居酒屋主体のビジネスモデルから脱却すべく・・・
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