2022年1月26日 公開
タストン・リサイクル(株)|東京都世田谷区
【業種】 砕石製造
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 51億1,700万円内外(3/8期末)
東京支社情報会(H29.10.18)などで既報。1月24日に東京地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人は高木 裕康弁護士(東京丸の内法律事務所、東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル225区、TEL 03-3213-1081)が選任されている。取引先に対する支払いが滞り、債権者から破産手続開始を申し立てられた。負債総額は令和3年8月期末時点で51億1,700万円内外。
昭和43年12月設立の砕石製造業者。建設事業を展開する立石建設(株)(法人番号:7010901007235、東京都世田谷区、同代表)の建材部が独立する格好で設立したことが始まり。砂利、石、砕石の採取販売を主な事業として展開していた。立石建設グループは、立石建設(株)を中心に同社やタストン・エアポート(株)(法人番号:6010901027936、東京都世田谷区、平成30年6月27日付本情報号外で既報)などで形成。タストン・エアポート(株)は、在日米軍施設候補地となった鹿児島県西之表市の「馬毛島」を所有し、開発を手がけていたことでも話題を呼んでいた。
同社は京浜島工場(東京都大田区)や葛西工場(東京都江戸川区)などに生産拠点を開設し、グループ向けに建材や砂利を供給。東京五輪需要なども取り込んで平成29年8月期には売上高10億8,900万円内外を計上していた。しかし、以前より工場への設備投資に対する資金負担や関連会社からの借入金の負担などで過剰債務に陥っていた中、近年は赤字を散発し業績が低迷。令和元年10月には1度目の資金ショートを起こすなど、資金面の変調が表面化した。
一方で、平成30年にはタストン・エアポート(株)が債権者から破産手続開始を申し立てられる事態が発生。その後、申立は取り下げられたが、一連の騒動で信用は更に低下。令和元年末にタストン・エアポート(株)が保有する馬毛島は在日米軍施設候補地として160億円で防衛省へ売却された。
このうち、半額程度は同社へ入金されたが、立石建設(株)側の親族間のトラブルもあり、残額が未入金の状態が続いた他、創業者である立石 勲氏が令和3年5月27日に死去し、注目が集まっていた。
業種 | 砕石製造 |
倒産形態 | 破産手続開始決定 |
所在地 | 東京都世田谷区経堂4-17-20 |
設立 | 昭和43年12月 |
創業 | 昭和43年12月 |
代表者 | 立石 巌 |
資本金 | 7,000万円 |
年商 | 8億4,800万円内外(3/8) |
負債総額 | 51億1,700万円内外(3/8期末) |