2021年11月17日 公開
東証1部のアパレルB社~メイン銀行がついに債権譲渡登記設定
継続企業の前提に関する重要事象記載が続き、店舗閉鎖や新卒採用凍結並びに人員配置見直しを中心とする人件費の削減など、コスト構造改革の真っ只中だが、10月28日にメインバンクが債権譲渡登記を設定したことが判明し、一段と動向に注目が集まっている。スーツ並びにカジュアルウエアを販売する紳士・婦人服製造小売業者。流通大手のX社が当社株式の33%を保有する筆頭株主であり、X社の持分法適用関連会社として事業を展開している。しかし、競争力の低下や業界の構造不況が進行するなか、新型コロナウイルス感染拡大の影響も業績悪化に拍車をかけるなど、別表の通り、平成31年2月期以降は3期連続の赤字となっている。特にコロナ禍の直撃を受けた前期決算の純損失額は31億円にまで膨らんだ。今期の中間決算(令和3年3月1日~8月31日)も緊急事態宣言などによる休業や時短営業によって客数が減少したほか店舗数が前年同期比68店舗減の181店舗となったことで売上高は54億円(前年同期比14.6%減)と減収。損益面では営業損失12億円、純損失12億円となり、自己資本比率は0.2%と債務超過目前だ。また、営業CFは21億円のマイナスとなり、現預金は3億円まで減少するなど、手元流動性の落込みは深刻。ごく一部の仕入先には資金繰りが落ち着くまでの時限措置として、新たに発行する手形のサイトを従来の90日から120日に延長したいと打診しているもようだ。先月28日にはメイン行が初めてとなる債権譲渡登記を設定している(登記原因は譲渡担保)。これは当社が27日に「資金の借入に関するお知らせ」として公表した借入金5億円の担保であり、具体的には・・・
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