2021年11月4日 公開
(株)わらび座|秋田県仙北市
【業種】 劇団運営
【倒産形態】 民事再生手続開始決定
【負債総額】 14億4,600万円内外
秋田県仙北市に拠点を置き、劇団の公演、温泉浴場の運営、地ビール製造販売などを行っていた同社は、10月下旬に秋田地裁へ民事再生手続開始を申し立て、11月2日に同地裁より民事再生手続開始決定を受けた。申立代理人は中村 隆弁護士(札幌総合法律事務所、札幌市中央区北5条西11-17-2、TEL 011-281-8448)で、負債総額は14億4,600万円内外が見込まれている。
昭和26年創業とされ、仙北市田沢湖畔に「あきた芸術村」を構えて劇団や宿泊事業などを手掛ける他、温泉旅館や地ビールの製造販売も行っていた。メーンの劇団運営では年間800を超える公演を行っていた。
しかし、新型コロナウイルスにより上演は軒並み延期となり、全国各地から受け入れていた中学校の修学旅行など、年間約150校、1万5,000人あまりの客足を失うこととなった。売り上げが低下したことで資金繰りが急激に悪化し、高額の赤字計上も続き会社存続の危機に陥った。令和2年6月に1億円を超える支援金が集まり劇場での公演が再開されたが、先行きの見通しが立たないことから、今回の事態となった。
なお、今後事業は新しく設立する「一般社団法人わらび座」に引き継がれ、事業再生の支援をしてきた会社の経営指導を受けながら「非営利法人」として再生を図っていく。
業種 | 劇団運営 |
倒産形態 | 民事再生手続開始決定 |
所在地 | 秋田県仙北市田沢湖卒田字早稲田430 |
設立 | 昭和46年3月 |
創業 | 昭和26年2月 |
従業員 | 240名 |
代表者 | 山川 龍巳 |
資本金 | 4,900万円 |
年商 | 5億4,000万円内外(3/3) |
負債総額 | 14億4,600万円内外 |