2021年10月20日 公開
ジャスダック上場の老舗ホテルR社~ホテルの土地を売却|特別情報
ホテルの不動産を一部売却して特別利益を計上し、令和3年11月期は6期ぶりの黒字決算になりそうである。関東大震災の復興事業の一つとして地元の有力者が集まり、官民一体となって建設されて老舗ホテルである。著名人も多くも宿泊している。近年は不安定な業績が続き、直近10期中7期が赤字で、平成29年11月期第2四半期からGC重要事象等が記載されている。さらに新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令されるとホテルの休業やレストランの営業時間短縮、酒類販売の中止を余儀なくされ、50億円台で推移していた売上高は令和2年11月期は一挙に30億円に落ち込んだ。財務の脆弱化も進み、平成30年4月に34億円から20億円に減資し、さらに前月には1億円に減資をしている。平成24年11月期末にゼロだった借入金も徐々に増え続け、令和2年11月期末には35億円へと急増し、翌12月に期間15年の劣後債5億円を調達している。人件費も昨年7月から役員報酬や従業員の賞与をカットし、今年4月には役員報酬の体系を見直す一方、雇用調整助成金などをフル活用して社員の雇用だけは守ってきたが、一向に業績が上向く気配が見えてこない。前月末にはホテル内の敷地の大部分を占めるホテルタワー館の土地1,400平方メートルを31億円で売却した(ホテルタワー館の建物は売却対象になっていない)。簿価17億円であり、14億円の売却益が発生することになる。売却した土地については30年間にわたってリースバックする。これにより今期の業績予想を6億96百万円の最終赤字から10億50百万円の最終黒字へ上方修正し、6期ぶりの黒字になる。しかし、売上高は・・・
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