2021年9月3日 公開
常総コンクリート(株)、他4社|千葉県銚子市
【業種】 生コン製造
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 11億0,100万円内外(5社合計)
東京支社月例情報会(R3.6)で既報の同社および関連会社4社(常総興業(株)(法人番号:3040001062173、千葉県銚子市、岡根 重雄代表、建設資材卸)、行方コンクリート(株)(法人番号:8050001021545、茨城県行方市、同代表、生コンクリート製造、事業の残務処理中)、(株)岡根商店(法人番号:5040001062031、千葉県銚子市、同代表、セメント卸)、日東興業(株)(法人番号:6040001062369、千葉県銚子市、岡根 重雄代表、不動産賃貸))は、8月31日付で事業を停止し、吉田 勉弁護士(吉田・渡邉法律事務所、東京都千代田区九段北1-3-4 九段清新ビル3階、TEL 03-5275-7453)に事後処理を一任、破産手続開始申立の準備に入った。負債総額は、常総コンクリート(株)が令和3年5月末時点で7億3,100万円内外、常総興業(株)が1億9,900万円内外(令和3年3月末)、行方コンクリート(株)が8,100万円内外(令和3年4月末)、(株)岡根商店が5,300万円内外(令和3年4月末)、日東興業(株)が3,700万円内外(令和3年3月末)。5社合計では11億0,100万円内外。
昭和44年6月設立の生コンクリート製造業者。千葉県銚子市と茨城県神栖市に生コン工場を有し生コンの製造を手がけるなど、地場では一定の知名度を有していた。事業開始後は同地区の建設業者を中心に販路を構築、平成16年10月期には売上高12億1,500万円内外を計上していた。
しかし、以降は競争環境が激化する中、生コン需要の低迷で赤字を散発し債務超過が継続するなど、特別情報東京版(R2.1.16)で既報した関連会社の常総興業(株)における支払いぶりの変調もささやかれるようになった。令和2年に入ると新型コロナウイルスの感染拡大により工事延期や中止が相次いだことで、令和2年10月期売上高は5億4,300万円内外まで低迷し、資金繰りは急激にひっ迫。
こうした中、今年の5月31日に債権者に通知された文書で、同社含む関連各社が同日朝一番で東京地裁に破産手続開始を申し立てた旨の連絡がなされた。しかし、6月3日になって「常総グループ破産申し立てと取下げの件」と題した文書があらためて通知された。申立直後に代表の知人から資金援助があり、5月末の常総興業(株)他の手形決済のメドがたったため、弁護士に依頼し5月31日の午後一番で申立を取り下げたとされた。
しかし、信用不安の拡大などで取引の縮小を余儀なくされる中で、金融機関より借り入れのリスケ支援を受けていた会社の資金繰りは限界を迎え、今回の事態となった。
業種 | 生コン製造 |
倒産形態 | 破産手続開始申立準備 |
所在地 | 千葉県銚子市三軒町18-12 |
設立 | 昭和44年6月 |
創業 | 昭和39年7月 |
従業員 | 23名 |
代表者 | 岡根 清 |
資本金 | 5,650万円 |
年商 | 5億4,300万円内外(2/10) |
負債総額 | 11億0,100万円内外(5社合計) |