2021年8月23日 公開
(株)久一米田商店(きゅういちよねたしょうてん)|北海道函館市
【業種】 水産加工品製造
【倒産形態】 民事再生手続開始決定
【負債総額】 21億円内外
8月20日に函館地裁へ民事再生手続開始を申し立て、同日民事再生手続開始決定を受けた。申立代理人は神戸 俊昭弁護士(弁護士法人神戸・万字・福田法律事務所、札幌市中央区南1条西11丁目 北洋ビル、TEL 011-241-7770)。監督委員には吉田 昌洋弁護士(つつじ法律事務所、北海道函館市本通2-31-6 カネショウマンション2階、TEL 0138-83-5631)が選任されている。負債総額は21億円内外。負債規模は道内では今年最大。
昭和22年に創業後、昭和60年1月に法人化した水産加工品製造業者。ホタテや魚卵をはじめサケやスケソウなど各水産品の加工製造を手がけていた。函館市の南茅部地区を代表する水産加工品製造業者で、地場では知名度を有するなど、相応な販路を構築。国内需要は伸び悩んでいたものの、海外での魚介類の消費伸長や缶詰用原料の需要増加を背景に海外展開を強化、ピークとなる平成26年4月期には売上高32億2,900万円内外を計上していた。
しかし、近年は漁獲量の落ち込みによる仕入れコストの上昇などで損益が低迷する中、金融機関からの借り入れ依存が高く金利負担もかさんでいた。北海道中小企業再生支援協議会を通じて金融機関とリスケジュールの調整を行っていたが、令和3年4月期売上高は11億1,200万円内外に低迷。その後も市況は悪化。今後の見通しも立たずに事業継続を断念、今回の事態となった。
業種 | 水産加工品製造 |
倒産形態 | 民事再生手続開始決定 |
所在地 | 北海道函館市川汲町1395 |
設立 | 昭和60年1月 |
創業 | 昭和22年 |
代表者 | 米田 澄一 |
資本金 | 1,000万円 |
年商 | 11億1,200万円内外(3/4) |
負債総額 | 21億円内外 |