2021年8月4日 公開
ジャスダック上場のカジュアルウェア販売G社~第3四半期でGC重要事象等を記載|特別情報
令和3年8月期第3四半期決算が大幅な赤字となったことから、GC重要事象等が記載された。リーズナブルな普段着をコンセプトとしたアパレルショップを北海道から宮崎まで大型ショッピングモール内を中心に37店舗展開している。当社は元会長のX氏が設立した会社に現社長のY氏が経営する会社がフランチャイジーとして参画したことから関係が深まり、平成18年8月にX氏の会社がY氏の会社を吸収合併したもの。25年11月にジャスダックへ上場したものの、1年目から不採算店舗の大量閉鎖に追い込まれるなど業績の下方修正が相次ぎ「上場ゴール」と揶揄されたこともあった。ようやく黒字化したのは4期目の28年8月期のことで、翌期までGC重要事象等の記載が消えることはなかった。この間、X氏は28年4月に代表権のない取締役会長に退き、30年11月には取締役からも退任している。その後、経費削減などで業績は改善したものの、80億円台を維持してきた売上高は28年8月期以降減少傾向が続いている。令和2年8月期に入ってもその年の記録的な暖冬の影響から収益の改善に至らず、下期は新型コロナの影響から全店休業に追い込まれる事態となった。第4四半期になってようやく四半期ベースで黒字化したため、期末に繰延税金資産55百万円を計上したものの通期では3億71百万円の最終赤字となった。今年8月期に入ってもコロナの影響は色濃く、前期末に計上した繰延税金資産は中間決算であっけなく全額取り崩すこととなった。GC重要事象等が記載された第3四半期は、売上高38億42百万円(前年同期比6.3%減)、最終▲6億44百万円(前年同期は▲4億25百万円)となり、通期予想も売上高51億68百万円に対し最終▲7億87百万円と赤字幅が拡大する。この間、上場後初となる・・・
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