2021年7月28日 公開
ジャスダック上場の飲食チェーンF社~子会社がついに破産へ|特別情報
7月14日開催の取締役会で100%子会社のX社が東京地裁に破産手続開始の申し立てを行うことを決議した。負債は9億9,700万円。当社は令和3年3月期決算で貸付債権8億1,000万円に貸倒引当金を計上しており業績に与える影響は軽微としているが、混乱の末の破産で上場企業としての資質が問われることになりそうだ。当社はステーキ&ハンバーグレストランとして長く親しまれ、主に東海から関東エリアにFCを含めて67店舗展開している。平成18年12月にジャスダック上場のY社グループと資本業務提携を結んで子会社となり、自身も2年前の6月27日にジャスダック上場を果たしたことで現在は親子上場の形になっている。Y社グループ入り後は積極的に出店を進め、提携前に30億円前後だった売上高は倍増するなどした。更に昨年2月には1億5,000万円を投じてX社を買収、和食業態を得意とするX社をグループ化することで相乗効果を狙った。ところがコロナ禍による外食自粛で買収直後からつまずき、X社は全店赤字となる中で支払い遅延も発生する深刻な事態に陥っていた。4月21日、X社は債権者集会を開いて4月30日付で私的整理による休眠を宣言、債権者には債権放棄を求めた。あまりに一方的な主張でありこれだけでも十分驚きに値するが、本当の問題はここからだった。債権者集会後半、経営陣より不正(多重)リースが行われていたことが明かされたのである。この告白によって債権者集会は紛糾、私的整理への協力を求めるどころか、逆にリース物件の調査を約束させられる事態となっていた。あまりの杜撰さから集会直後より一部債権者からは法的整理を望む声もあったが、最終的にそのとおりとなってしまった。要するに・・・
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