2021年6月9日 公開
東証1部のコンベアメーカーS社~株主が社長ら3名を罷免請求|特別情報
大株主による社長を含む現取締役3名の再任を阻む株主提案に対して経営陣が反対を表明し、全面対決の様相を呈している。半世紀を超える業歴があり、業績は比較的堅調に推移してきた。しかし、平成25年にソフトウェア会社のX社を中心とするグループが当社株式の約25%を取得すると、同年3月に資本業務提携を締結し、6月には同社社長(当時)のY氏が当社に取締役会長として入ってきた。するとXグループによる露骨な労働組合潰しが始まり、従業員の賞与の大幅カットを断行すると翌26年には労働協約を一方的に解約し、大規模な労働争議に発展していった。こうした渦中にあって持株会社の当社を設立したわけだが、持株会社にしたのはグループの効率化ではなく、新入社員を持株会社に就職させ、事業会社に出向させる形を取ることで従業員の組合加入を妨げることを目的としていた。こうしたXグループ主導による経営に待ったをかけたのが30年6月に就任したZ社長である。Z氏の就任は同年5月にY会長が死去したことも影響したとみられるが、組合の立場を理解するZ氏が就任すると事態は大きく動き、翌31年4月には大阪府労働委員会から組合側の主張を全面的に認めた裁定が下され、労使関係も正常に戻りつつあった。しかし、当社株式を買い集めていたXグループの保有数は3分の1超となり、今年6月開催予定の定時株主総会で当社が提案する7名の取締役候補に対し、Xグループも対抗して7名の取締役候補を選定してきた。当社の提案はZ社長を含む3名が再任し、4名を新任とする人選であったが、Xグループ出身の現取締役2名は外されている。一方、Xグループは・・・
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