2021年6月4日 公開

関野建材工業(株)｜栃木県佐野市

【業種】 砂利販売
【倒産形態】 破産手続開始申立
【負債総額】 16億0,700万円内外（2/5月末）

ＵＳ情報東京版（H20.9.10）他で既報。6月3日に事業を停止し、宇都宮地裁へ破産手続開始を申し立てた。申立代理人は土屋 勝裕弁護士（Ｍ＆Ａ総合法律事務所、東京都港区虎ノ門4-1-9 ロイクラトン虎ノ門6階、TEL 03-6435-8418）他1名。負債総額は令和2年5月末時点で16億0,700万円内外。

昭和36年5月創業、昭和42年6月に法人化した砂利・砕石などの販売業者。佐野市および足利市に鉱山を有し、大手ゼネコンから地場中小零細業者まで幅広い取引先を得て営業基盤を確立してきた。昭和62年には栃木県より産業廃棄物中間処理の許可を取得し産廃事業にも進出していた。しかし、バブル崩壊直後の平成5年5月期には32億円内外を計上していた売上高も平成14年5月期には17億6,300万円内外と20億円の大台を割り込み、その後も減少傾向で採算面も低調に推移し、平成28年5月期には売上高11億0,500万円内外に減少し最終損失1億8,900万円内外と大幅な赤字を計上していた。

かねてより鉱山や産廃中間処理施設の購入や機械装置などの設備投資から慢性的な借り入れ過多の状態にあり、また装置の更新などにかかる負担も重くのしかかっていた。そのような中、令和元年の台風19号の影響や、新型コロナウイルス感染拡大の影響などで、令和2年5月期の売上高は8億0,100万円内外まで落ち込み、財務面も債務超過であり資金面も更に厳しい状況に陥っていた。更なる採算の悪化に今後の見通しが立たず、事業継続を断念し今回の措置に至った。