2021年6月3日 公開
(株)直丸屋|岐阜県高山市
【業種】 食堂経営
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 19億円内外
5月11日付で岐阜地裁高山支部に破産手続開始を申し立て、5月21日に破産手続開始決定を受けた。申立代理人は神谷 慎一弁護士(岐阜市神田町2-12、TEL 058-266-7910)。破産管財人には阪下 六代弁護士(岐阜県高山市桐生町4-432、TEL 0577-34-6612)が選任された。
平成元年12月に(株)板蔵の商号で法人化。国道158号沿いでドライブインを経営し、同施設においては高山ラーメンを主軸とする食堂などを運営。個人観光客やバスツアー客を取り込み、平成14年2月期には年間売上高10億9,900万円内外を計上していた。
その後、観光バスのルート変更のあおりを受けて来客数が減少し、売上高は純減。業績悪化は資金繰りにも影響があり、平成25年1月15日には高山労働基準監督署から最低賃金法違反で法人および前代表が書類送検され、賃金不払いの問題も発生していた。
このように資金繰りがひっ迫する中で、前代表が死去。現代表の牧野 はるか氏が代表に就任した。代表交代後も市況の悪化は続いており、ドライブインに併設する製麺工場や、土産物店を閉鎖するなどして経営のスリム化を図ってきたが、訪問客の数は減少し続け、令和2年2月期には売上高9,600万円内外にまで減収、営業段階で赤字を余儀なくされた。
昨今の新型コロナウイルスの流行による緊急事態宣言の発令が追い打ちをかけ、事業による採算確保や資金繰りが困難となったことで存続のメドが立たず、今回の決定に至った。
業種 | 食堂経営 |
倒産形態 | 破産手続開始決定 |
所在地 | 岐阜県高山市丹生川町坊方2114 |
設立 | 平成元年12月 |
代表者 | 牧野 はるか |
資本金 | 3,800万円 |
年商 | 9,600万円内外(2/2) |
負債総額 | 19億円内外 |