2021年5月26日 公開
東証1部のアパート建築・サブリースQ社~債務超過転落|特別情報
3年前に発覚したアパート施工不良問題による影響が尾を引いている。14日に開示された令和3年3月期決算は3期連続の赤字となり、東証基準で84億94百万円の債務超過に転落した。すでに昨年6月末時点で純資産は▲118億18百万円となっていたが、その後もやはり施工不備問題に伴う入居率の悪化にくわえ、コロナ感染拡大の長期化でメインの賃貸事業の主要顧客である法人企業の異動抑制が響いた。期中で2度にわたる通期業績下方修正を強いられた。昨年11月に米大手投資ファンドグループX社より増資のほか300億円(年利14.5%、ただし入居率が一定水準に達している限り10.0%)の融資や当時完全子会社だったY社が発行した優先株を含め、総額572億円の資金支援を受けた。これで昨年12月末時点の純資産額は15億89百万円にまで上昇、前期末時点でも32億77百万円の純資産を計上している。しかし、X社のY社に対する議決権比率は34.0%となったことで貸借対照表の「非支配株主持分」に113億83百万円が計上された。東証の上場関係規則では、債務超過の状態を判断するために算定される「純資産の額」とは「純資産合計」から「新株予約権」や「非支配株主持分」を控除した額を指すため「債務超過」と判断された。X社は・・・
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