2021年4月14日 公開

石山冷菓(株)｜甲府市

【業種】 スポーツ用品小売り
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 16億6,000万円内外

3月31日に甲府地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人は堀内 寿人弁護士（アウル総合法律事務所、甲府市相生2-6-5、TEL 055-224-2960）が選任された。負債総額は16億6,000万円内外（全額金融債務、元金5億円内外、延滞利息他11億6,000万円内外）が見込まれている。財産状況報告集会の期日は6月18日午前11時。

昭和31年5月に創業し、昭和33年12月に法人化したスポーツ用品小売業者。設立後はアイスクリームを主体とした冷菓製造を手がけ、工場敷地内に屋内スケートリンク「甲府アイスパレス」を併営していた。最盛期には年間売上高15億円内外を計上していた。

その後、大手菓子メーカーから下請けする冷菓製造の受注が不安定となる中、スケートリンクもスケート人気が低迷して平成12年12月期売上高は7億5,000万円内外まで後退。平成14年には「甲府アイスパレス」を閉鎖し、平成16年には冷菓製造から撤退してゴルフ用品小売りに軸足を移行した。

しかし、平成17年12月期売上高は7,000万円内外まで落ち込んで最終赤字を計上。以降は社有不動産を処分して有利子負債の圧縮を図るも、資金繰りは悪化をたどり、平成22年5月に事業を停止していたが、今回の措置に至った。