2021年3月17日 公開
ジャスダック上場のIT関連企業H社~資金難でGC重要事象等を記載|特別情報
新型コロナウイルスの影響により赤字経営から脱却できず、さらに連結子会社がシンジケートローンの財務制限条項に抵触したため、令和2年11月期決算でGC重要事象等が記載された。平成28年に22億円の債務超過であったX社を子会社化し、仮想通貨・ブロックチェーン事業に特化させた一方、既存のアパレル事業を新設分割により承継したY社は初年度となる令和1年10月期は黒字となったものの、2年10月期は売上高41億円に対して最終1億39百万円の赤字となり、1億12百万円の債務超過に転落、財務制限条項に抵触した。期限の利益の喪失に係る権利行使は行わないとの同意を取り付け、借入金の返済猶予も受けることとなった。当社も6期連続赤字となっており、この間、親密先とされるジャスダック上場のZ社や子会社の株式を売却して凌いできたが、一方で資金難に陥っていた筆頭株主のU社に対し、同社に対する貸付金14億円の株式化(DES)に応じている。そして、コロナ禍にあって売上高は急減し、資金難からこの1年で社債の償還期限を4度も延長している。最初の延長は2年4月30日を期限とする2億円の転換社債で、1か月延長したものの、株価が行使価格を下回っていたため、転換されることとなく償還期限を迎えた。2度目は同年8月28日に期限を迎えた2億円の普通社債で、11月末まで延長し、さらに今年2月末、5月末へと延長している。幸い、割当先が・・・
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