2021年3月12日 公開
(株)ビスタホテルマネジメント|東京都千代田区
【業種】 ホテル経営
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 34億7,700万円内外
3月11日に東京地裁へ民事再生手続開始を申し立て、同日に保全・監督命令を受けた。申立代理人は澤野 正明弁護士(シティユーワ法律事務所、東京都千代田区丸の内2-2-2 丸の内三井ビル、TEL 03-6212-5506)。監督委員は長沢 美智子弁護士(東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル225区、TEL 03-3213-1081)が選任された。負債総額は債権者330名内外に対し34億7,700万円内外が見込まれている。
平成18年9月設立のホテル経営業者。シンガポールで上場するユニ・アジアグループリミテッドの傘下としてビジネスホテル「ホテルビスタ」をチェーン展開していた。平成19年に初オープンした「ビスタホテル清水」から全国展開を進め、近年はインバウンド需要を取り込むべく精力的に出店。平成30年には札幌、東京、広島、金沢、京都と立て続けにオープンして業容を拡大し、令和元年12月期売上高は71億1,400万円内外を計上した。
上質な設備とサービスが特徴のホテルは、独立型のバスやトイレ、洗面台と高級ベッドが人気を集め、多くのリピート客を獲得。令和2年は新たに東京、大阪、愛媛に出店し、令和2年10月末時点で全国19店舗のホテルを稼働していた。その一方で開業費用や人件費などがかさむ中、昨年からの新型コロナウイルスの感染拡大によってホテルの稼働率が大幅に低下して資金繰りが悪化。金融機関への返済猶予やホテルオーナーへの賃料減額、ホテルの開業延期などを講じながら、Go Toトラベル事業への参加などで立て直しを図るも奏功せず、令和2年12月期売上高は35億8,800万円内外と大きく落ち込んだ。その後の自力再建は難しいとの判断から、スポンサーを模索して今回の措置に至った。
なお、山佐(株)(法人番号:9260001019261、岡山市南区福富東2-20-6、登記上:岡山県新見市高尾362-1)とスポンサー契約およびDIPファイナンス契約に関する確約合意書を締結している。
業種 | ホテル経営 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 東京都千代田区神田美土代町9-1 |
設立 | 平成18年9月 |
代表者 | 佐藤 雅之 |
資本金 | 5,000万円 |
年商 | 35億8,800万円内外(2/12) |
負債総額 | 34億7,700万円内外 |