2021年3月3日 公開
(株)トータルラインパック津山、他1社|北海道目梨郡
【業種】 木製魚箱製造・発泡スチロール箱販売
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 11億9,800万円内外(2社合計)
同社と、関連会社の(株)北海道ニーズ(法人番号:7462501000327、同所、同代表、平成13年11月設立、資本金1億2,137万5,000円)は、3月1日に釧路地裁根室支部より破産手続開始決定を受けた。破産管財人は梅本 英広弁護士(梅本英広法律事務所、北海道標津郡中標津町東6条南3-15-1、TEL 0153-72-5670)が選任された。負債総額は、同社が2億4,700万円内外、(株)北海道ニーズが9億5,100万円内外、2社合計11億9,800万円内外が見込まれている。
昭和63年12月設立の木製魚箱製造・発泡スチロール箱販売業者。創業時は水産加工業を手がけていたが、平成9年1月より木製魚箱の製造と発泡スチロール箱、包装資材の販売に軸足を移行した。羅臼町の本社の他、浦河町に支店を設置して地元の水産加工会社や漁協を中心に営業基盤を構築。ピークを迎える平成18年9月期売上高は7億2,400万円内外を計上していた。その後は、北海道全域で不漁が続き、木製魚箱の需要は減少をたどって業績は低調に推移し、赤字を散発していた。令和元年12月期(決算月変更)の売上高は2億8,000万円内外まで落ち込み、以降の業績回復は難しいとして、事業継続を断念、今回の措置に至った。
(株)北海道ニーズは、漁業資材の販売・レンタル業者。木製魚箱の代用として開発したプラスチック製魚箱のリサイクルシステムを確立し、環境・衛生問題および産業廃棄物・容器包装リサイクル法に対応した営業基盤を構築。また、移動式製氷装置を積載した車両によるプレート氷やクラッシュアイス、フレークアイスなどの製造と販売も手がけて業容を拡大し、ピークを迎える平成19年12月期売上高は9億6,600万円内外を計上した。しかし、その後は北海道全域にわたる水産物の不漁が続いて需要は低迷。リサイクルシステムに向けた設備投資負担が重くのし掛かる中、令和元年12月期売上高は3億7,500万円内外まで落ち込んだ。その後の資金繰りは悪化をたどり、同社に連鎖して今回の措置となった。
業種 | 木製魚箱製造・発泡スチロール箱販売 |
倒産形態 | 破産手続開始決定 |
所在地 | 北海道目梨郡羅臼町知昭町429 |
設立 | 昭和63年12月 |
代表者 | 津山 雅樹 |
資本金 | 3,000万円 |
年商 | 2億8,000万円内外(1/12) |
負債総額 | 11億9,800万円内外(2社合計) |