2021年3月1日 公開
(株)中村環境|福島県相馬市
【業種】 廃棄物収集運搬・リサイクル事業、他
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 18億4,000万円内外
特別情報郡山版(R3.1.28)で既報。2月26日、福島地裁に民事再生手続開始を申し立てた。申立代理人は岩渕 健彦弁護士(エール法律事務所、仙台市青葉区一番町2-10-26 旭開発ビル205、TEL 022-227-6167)。負債総額は18億4,000万円内外。
昭和33年4月創業、昭和57年2月設立の一般廃棄物収集運搬業者で、業歴を重ねるごとに業務内容を多角化し、し尿収集運搬・ペット葬祭業などを手掛ける他、廃プラスチックリサイクルに注力してきた。
東日本大震災の津波で当時の廃プラリサイクル工場・設備(福島県相馬郡新地町)が流失。同事業が休止に追い込まれたが、その後「ふくしま産業復興企業立地補助金」8億円を活用した現相馬工場の大規模設備投資により廃プラ原料の容器成型やペール製造、ペレット製造を開始し業容を拡大した。しかし、平成27年までに自己資金12億円を投じた総額20億円の設備投資自体に無理があったとの見方が当時から一部にはあった。
そのような中、令和元年10月に処理の際の残渣管理が不十分との理由で(公財)日本容器包装リサイクル協会(法人番号:3010405008741、東京都港区)から委託契約が解除される事態が発生し、福島県からの改善指導を受けた。それが対外信用を大きく損なう結果を招き令和2年3月期の売り上げが半減。相馬工場の稼働率が落ち込み最終赤字2億3,800万円内外を計上するところとなった。平成27年3月期以降だけでも累積で7億円内外の赤字を計上、大幅な債務超過状態にあった。令和2年半ば以降には収集運搬車の整備費用の支払い滞留が原因で訴訟の提起も受けるようになっていたもので、当面の黒字化が難しいこともあり今回の申立となった。
業種 | 廃棄物収集運搬・リサイクル事業、他 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 福島県相馬市光陽1-2-23 |
設立 | 昭和57年2月 |
創業 | 昭和33年4月 |
従業員 | 50名 |
代表者 | 五十嵐 一昭 |
資本金 | 2,000万円 |
年商 | 5億6,900万円内外(2/3) |
負債総額 | 18億4,000万円内外 |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2021年1月28日
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