2021年1月27日 公開
ジャスダック上場の老舗ホテルＡ社～新型コロナで赤字拡大｜特別情報
平成28年11月期以降、4期連続赤字となっていたが、令和2年11月期も新型コロナウイルスの影響を受けて赤字幅がさらに拡大している。この間、平成29年11月期は第2四半期からＧＣ重要事象等が記載され、通期では33億円もの減損処理をして最終40億円の赤字となり、累損を解消するため14億円の減資をしている。令和2年11月期は第1四半期こそ売上高は前年同期を上回ったものの、4月に緊急事態宣言が発出されると5月末までの約1か月にわたって全館休業を余儀なくされ、その後も客足は戻らないまま通期では40％もの減収となり、最終10億円の赤字となった。借入金も増加傾向が続いており、令和2年11月期末時点で35億円となっている。特に短期借入金がわずか1年で9億円から20億円へと急増しており、資金繰りの悪化ぶりがうかがえる。こうした事態を受け、12月に地銀から返済期間5年で5億円を借り入れ、さらに政府系金融機関から期間15年に及ぶ資本性劣後ローン5億円を調達し、当面の必要資金を確保した。3年11月期の業績予想を･･･
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