2021年1月7日 公開
東証マザーズの投資・エンタメ会社R社~連結子会社2社が借入返済リスケ|特別情報
新型コロナの影響で令和2年9月期決算も赤字決算となり、連結子会社2社で借入金の返済猶予を受けていることが判明した。企業の事業再生や事業拡大のための資金調達ニーズに対応したファイナンスのアレンジメント等を提供する投資銀行事業と、埼玉県でショッピングモールとテーマパークを展開するエンタテインメント・サービス事業を2本柱に、地方公共団体の複式簿記化を支援する公共コンサルティング事業も手がけている。平成22年9月期までの3期にわたって計214億円の赤字を計上したため、投資銀行業務に次ぐ事業としてエンタメ事業への参入を決定した。当初、27年ごろの開業を目指していたが、候補地の選定の遅れからショッピングモールのオープンは30年11月となり、テーマパークは31年3月となった。一方、30年9月期にスタートした中期経営計画(3カ年)では初年度の売上高41億円に対し、最終年度にあたる令和2年9月期の目標を3倍増の132億円とし、採算面も1年9月期からの黒字化を目指した。ところが、30年9月期は天候不順により来場者数が想定を下回り、翌期は開業に伴う労務費や商品の仕入れ価格の上昇などの影響を受けたほか、投資銀行事業でも7億円もの回収遅れが発生したため赤字が膨らみ、1期目を終えた時点で中計の見直しをせざるを得なくなった。期待された2年9月期も新型コロナの影響を受けて今年3月早々に中計の取りやめを発表、その後緊急事態宣言などもあって80日間の臨時休園を余儀なくされたほか、投資銀行事業でも新型コロナの影響で10億円もの回収遅れが発生し、計画数値からは遠く及ばない結果となった。こうした事態を受け、連結子会社でエンタメ事業を手がけるX社とテーマパークを保有・賃貸するY社が金融機関から借入金の返済猶予を受けることとなった。グループ全体の借入金は68億円になるが、Y社がテーマパーク等の開発で56億円を調達し、X社も制度融資の利用などで12億円を調達してきた。さらにX社はY社からも不動産賃料の支払い猶予を受けている。3年9月期は・・・
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