2020年12月22日 公開
(株)ダイヤメット、他1社|新潟市東区
【業種】 自動車部品製造
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 603億9,700万円内外(2社合計)
US情報北関東版(H30.7.10、R2.7.20)で既報の同社と特別情報北関東版(R2.7.30)で既報の関連会社(株)ピーエムテクノ(法人番号:1110001005069、新潟市東区平和町14、竹村 年代表、平成12年2月設立、資本金5,000万円)は、12月21日に東京地裁へ民事再生手続開始を申し立てた。申立代理人は進士 肇弁護士(篠崎・進士法律事務所、東京都港区西新橋1-7-2 虎の門高木ビル6階、TEL (再生推進室)025-275-0110)。負債総額は、同社が577億9,000万円内外、(株)ピーエムテクノが26億0,700万円内外、2社合計で603億9,700万円内外が見込まれている。
平成17年12月設立の自動車部品製造業者。東証1部上場の三菱マテリアル(株)(法人番号:6010001023786、東京都千代田区)の焼結部品事業を分社化して設立。自動車用部品の製造を手掛け、ワイパーなどに使用するモーター軸受けやエンジン部品などを手掛けていた。他に輸送機械用部品や農業機械用部品などの製造も展開し、ピークを迎える平成20年2月期(決算期変更前)売上高は267億6,500万円内外を計上していた。
その一方で、平成28年から平成30年にかけて品質不適合品を出荷した問題が発生。以降は品質保証体制の拡充に多額の費用をかけたため資金繰りは悪化をたどる中、不当競争防止法違反に該当するとして、同社と同社役員が東京簡易裁判所から有罪判決を受けた。また、主力輸出国の中国の景気低迷や、ASEAN諸国を含めたオセアニア地域での自動車需要は漸減をたどり、業績は低調に推移していた。令和2年3月期売上高は200億6,700万円内外まで後退し、53億円内外の純損失を計上。多額の債務は経営を圧迫する中、自力再建は難しいとして民事再生手続開始を申し立てた。
なお、親会社の三菱マテリアル(株)は、11月25日付で同社の全株式の譲渡契約を締結しており、同社と(株)ピーエムテクノは三菱マテリアル(株)の連結子会社から外れている。(株)ピーエムテクノは、同社の100%出資子会社として三菱マテリアル(株)から受注した自動車用焼結部品の研削などを手掛けていたが、同社に連鎖して同様の措置となった。
業種 | 自動車部品製造 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 新潟市東区小金町3-1-1 |
設立 | 平成17年12月 |
代表者 | 鶴巻 二三男 |
資本金 | 47億5,000万円 |
年商 | 200億6,700万円内外(2/3) |
負債総額 | 603億9,700万円内外(2社合計) |